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伊袂つうの創作個人日記。昆布擬人化「だし★メン」は現在復活準備中です。

読書会は誰のものか。

(※10/26 文末追記)

 

昨日からずっと考えてて、考えすぎて分からなくなってしまったことがありまして…。先日の、北海道コミティア見本誌のネットカフェ展示企画の件。

北海道COMITIA
2015/10/23 「@PLACE」様北海道COMITIA見本誌閲覧コーナー中止につきまして

読書会って何なんだろう。誰のためのものなんだろう。

企画を知ったときはビックリしたしショッキングでもあったけど、冷静に考えると、例えば年齢制限問題や不特定多数閲覧、営利企業施設での展示という問題は前回のミライストカフェでもあったと思うんです。

でもミライストカフェの時にはこんな風に騒がれなかったような気がして。
(もしかすると嫌だったサークルさんも一定数いらっしゃったのかもしれませんが…)

オープンなカフェでの展示は良くて、ネットカフェの展示はダメ。
期間の問題…? 事前告知の問題…?
勿論違和感がある箇所もありましたが、正直、この場所の差が何であるのか判断が非常に難しく感じます。
今回ネットカフェでの見本誌展示について事前告知・承諾をとっていないことも、恐らくミライストカフェでの前例があり、特に問題が無かったゆえの事後報告になったのかな、と思いました。

私はサークルとして(本を頒布している立場として)、読書会とは「自分の作品に触れてもらえる機会」として考えていて、どちらかといえば「サークルのため」にあると思っています。
私はこういう漫画を好きで一生懸命描いています、もし良かったらイベント来てお求め下さったら嬉しいです、のような。

ただ実際読書会を二回開催してみて思ったのは、即売会とは違って「読書会のために足を運ぶ人は思ったより(相当)少ない」ということ。
主催をする限り、沢山の本を読んで欲しいし感想も作者にフィードバックしたい。
でも、元の絶対数がないことには始まらない。
でも、誰でもどうぞ来てください、もちょっと抵抗がある。
主催とサークルの立場で葛藤することもあります。

主催として、もっと読んでもらうにはどうするか。
そう考え始めると、読書会の対象が「サークルのため」から「読書会へ来る人のため」にシフトされていってしまうのです。
例えば開催時間帯を調節してみる、入場料の値下げを検討してみる等。
もし興味があって来れない人がいると分かったなら、そういった人たちに向けて期間限定ではあるけれど平日でも読める場所を、と考える。
気軽に読める環境を作る、普段こういったカルチャーに触れない人のハードルを下げる。今回の流れが「発展を願って」企画されたものであることは理解できました。

工夫を凝らして向上していかなければ、イベント事は現状維持すら難しいと思います。
いつも同じ事をしているだけでは飽きられてしまうし、限られた世界の中で出来ることは知れていて、もっと外に、もっと先へ目を向けていかなければならない。そういう前向きな発想からの、ネットカフェコラボであったのだろうなと、読書会主催として今回の件を考えていました。

ジャンルや取り扱う内容によって様々ですが、どんどん外に出たほうがいいと思う本は沢山あるなと感じます。特に評論や情報は大手出版社が出来ないような、コアで愛が溢れてる作品がいっぱいあって、それこそ同人誌を普段読まない人たちに読んで欲しいものも少なくない。
函館の今の小さく閉鎖的な研修室では限界を感じる事もあります。
もっと人が来やすくて、交通の便がよくて、お洒落なカフェで開催したほうがいいのではと思うこともありますが、見本誌提出しているサークルさんがそれを望まないのであれば、会場としてはこのままがいいのだろうなと思う機会にもなりました。
(実際、函館の読書会は年齢制限ブース設置の関係から使える場所が限られてしまうので候補は殆ど無かったのですが…)

ただ、主催側としてみれば見本誌として回収した冊子が次回開催までの短い半年の間で開催される数少ない見本誌読書会でしか陽の目を見ないというのは、勿体無いと思うだろうなと思っています。
頒布するものと幾分の差もない完成品を、当日とその他1日~2日程度しか箱から出さずに、ただただ保管していくというのは余りにも持ち腐れすぎて。
エリシアンオフィスさんも、凄く沢山いろいろなことを考えているんだろうなと、邪推ですがお察しする次第です。

見本誌回収のときに新たに何か項目があればいいのかな。
読書会以外での公開を許可する、しない、とか。
それこそ保管期限を決めて、許可を貰ったサークルさんの本はカフェとか「待ち時間が発生する業種」に譲るって言うのもひとつの手じゃないかって思うんです。
本だって、折角作られたからには暗い箱の中にあるより、誰かに読まれたほうがいいと思います。あくまでも「許可をくれたサークルさんの年齢制限なしの発行物のみ」に限定した話なんですけど…。

色々書きましたが、「外野(私)が何を言おうと、全ての権限は主催にある」です。

私はそうやって今までもこれからも肝に銘じてサブカルチャーを楽しんでいくつもりなので、エリシアンオフィスさんが改善のための挑戦をし続ける限りは、全力で広義的に応援し続けていきたいと思っています!

 

─10/26追記。

函館の読書会主催にあたっては「サークルさんがどのように扱われたいか(自分がサークルとしてやって欲しい、やって欲しくない)」を考えてやっていこうと思っています。
誰のためのものか、と言う点では個人的に「サークルのため」という原点はぶれないようにやって行きたいです。